皆さん,こんばんは。
朝,夕はだいぶ涼しくなって過ごしやすくなってきましたね。
夜は虫の声が聞こえてきたりして,少しずつ秋の気配が感じられるようになりました(#^^#)
ももさんと7人のパパゲーノ
パパゲーノという言葉,今まで私は知りませんでした(^^;)。今回は8月10日土曜日に放送された「ももさんと7人のパパゲーノ」というドラマを観たので,このドラマについて書いてみたいと思います。
パパゲーノという言葉の意味は,ネットで調べたところによると,「パパゲーノ効果とは,マスメディアが人生相談や自殺を思い留まり成功した例を挙げることで,大衆の自殺を抑制する効果のこと」とありました。
ドラマを観て,何度も涙が流れました。登場人物の気持ちがわかるというか,同じ思いを持っている人がいるということを知って,一人ではないと思えたというか・・。誰しもがこんな気持ちを抱えているのではないでしょうか。
最後のほうに,たまにホームレスになる山口という人物が登場するのですが,その山口氏がこんなことを言います。
「所詮,社会とかお金とか人間が後から脳みそで作ったもんだからよ。まあ,本能には関係ないからな」「社会に組み込まれなくても生きていける奴もいる。まあ,それが人間らしいわな」
もも「なのに社会に戻るんですか?」山口「それは俺の気分だから。俺は出入り自由だから」
観終わった後は気持ちが軽くなりました(#^^#)。
主人公の伊藤沙莉を始め,登場している役者さん達の演技も素晴らしいです。まだ観ていない方は,是非,鑑賞をお勧めします(^^)。
精神科医である樺沢紫苑氏は,死とは誰しもが興味を惹かれるものであり,死にたいと生きたいという気持ちはアンビバレントなものとして理解できると言っていました。
それから,以前観た,NHKEテレの「100de名著」で「太平記」を扱った時に,鎌倉や室町時代は,来世というものがあると信じられていて,そこが重要視されているということが社会の常識のようになっていて,それが,切腹や後の太平洋戦争などに見られる日本人の死生観にもつながっているということを知り,私の中での死に対する考え方が少し変わりました。
それは,来世があるのが真実なのかもしれないので,死について以前より余計に恐れなくなったというようにです。でも,死を余計に恐れなくなったといっても死んでも良いという気持ちが強くなったという訳ではありません。死を考える気持ちが少し軽くなったということです。(微妙なニュアンスですが通じますでしょうか・・(^^;))
このドラマを観て感じたこと。
以前も書きましたが,私も(体調が悪い時は特に)死にたいと思うことがあります。でも,自死するという行動を取ることは自分自身にとって絶対にあってはならないとも思っています。(他者にとってもですが・)ただ,死にたいという思いや気持ちは,人として,また生きていく上で誰しもが頭に浮かぶ時があることだと思うのですが,ただ,現在の社会においては,その気持ちを外に出してはいけない,出すことが許されないという空気があるように思います。私も死にたいという気持ちを周囲に表現するには抵抗があります。何故なんでしょうね・・。不思議とブログという媒体では表現できますね・。それはブログは,面と向かって直接的に言うものではないという特性があるからだと思います。
死にたいという気持ちがあることと,自死はしてはいけないということは分けて考える必要があると思います。そして,死にたいという気持ちを気軽に表明出来ることによって,その当事者が気持ちや話を聴いてもらえて,決して自分一人ではないということを感じられることで,結果として自死を実行する人が少なくするのではないかと思いました。
そのような気持ちをありのままに表現できることが生きやすい世の中につながるのではないでしょうか。
本当に観て良かったなあ(#^^#)