みなさん,こんばんは。
最近は週末,連休になると天気が崩れて自宅で過ごすことが多いです。
台風も多いですね(^^;)
明日は久しぶりに晴れそうです(^^)

『精神科医の本音』益田裕介著

今回は,『精神科医の本音』:益田裕介著:SBクリエイティブ株式会社:990円という本を紹介してみたいと思います。

著者である益田先生はYouTubeで「精神科医がこころの病気を開設するCh」を運営しておりまして,私もチャンネル登録をしています。動画は,精神疾患や社会的なもの,哲学に関すること等,幅広い分野にわたって,とてもわかりやすく解説してくれています。
私も,今まで自身のうつ病に関することを筆頭に,とてもたくさんの重要なことを学ばせてもらい,また,助けられてきました。

その益田先生が初めて著書を出版したということで,早速読んでみました。
益田先生は,やっぱり誠実な方なんだなと思いました(#^^#)良い部分も悪い部分も含めて,精神科医療を取り巻く現実について,きちんと話してくれています。
本の内容としては精神科クリニックのリアルな現実が書かれてあります。私は精神科通院歴が長いので(苦笑),大体のことは把握していることではあったのですが,これから精神科への通院を考えている方や,現在は精神科と縁がない方でも,精神科に通院するということは,どういうものかということを知るために,とても参考になる本だと思います。

信じる者は救われる

私が一番印象に残ったのは,「精神科の名医とダメな医師はどう違うのか?」という章で,先生は名医を見極めるポイントとして,「相手の感情に飲み込まれやすい医師か,そうでないか」という点を挙げています。

これはどのようなことかと言いますと,”精神科医療においては,相手の自立を促すためにも,あえて距離を縮めない努力も必要になる。””共依存関係になると困るのは自立や治癒を妨げられる患者のほう”と述べています。これは,極論すると,患者のご機嫌を取って,やさしくすることが,良いことばかりではないことだと言っているのです。

私は現在も精神科クリニックに通院をしていますが,確かに今まで,主治医に対して「もっと親身に話を聴いてもらいたい。」「もっと共感してくれたらいいのに。」と少し物足りない思いを抱いたことがありました。

でも,この本で先生の考え方を知って,私の主治医の態度が専門的な立場からのものだったのかもしれない。と思い直すことができました。
確かに,特に病気の状態が悪い時は,精神科医は最も心のよりどころになる人であり,場所です。この病気になると,そこに逃げ込んでしまえるといった安心感を求めてしまうところがあります。でも,最も必要であり望ましいことは,その人の病気が治ることで,精神科への通院を必要としなくなることです。

この考え方を知ってから,私の主治医に対する信頼感が上がりました。精神の病気を治すには,精神科への通院や主治医とのやり取りが治療のすべてではないですが,経験上,主治医との良好な関係は治療の効果を上げるものと感じますし,より主治医を信頼できるということが,病気の治療にとってプラスになることは間違いがないことだと思います。

病気は,いろいろな人の力を借りながらも,やっぱり最終的には自分で治していくものですもんね(#^^#)

投稿者
アバター画像

矢代 紀章

社会人29年目になります。 とある自治体に勤める社会福祉士。 人生折り返し地点です。 バイク,音楽,読書,映画,言葉,太陽,筋トレ等が好きです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)